【土浦市】“売る”から“造る”へ。JR土浦駅前に5/23「土浦醸造」を開業、土浦の風景を酒に込めた新たな地酒づくりが始動。

茨城県

JR土浦駅西口から徒歩約2分の場所に、2026年5月23日、都市型醸造所「土浦醸造」が開業しました。

土浦醸造の外観

土浦駅前エリアに開業した「土浦醸造」。中心市街地の活性化を目指す新たな拠点としても注目を集めています。

創業1948年、土浦市で地域密着の酒販店を営んできた「佐藤酒店」4代目・佐藤栄介さんが立ち上げた新事業で、“酒を売る”から“酒を造る”へ踏み出した挑戦として注目を集めています。

土浦醸造ののぼり旗

駅前の通りに掲げられた「土浦の地酒」ののぼり。中心市街地から、新たな土浦ブランドの発信を目指しています。

土浦醸造が掲げるテーマは、「土浦の風景を酒に。」。使用するのは、土浦産の米、日本一の生産量を誇るレンコン、そして市の花である桜を使ったウッドチップ。地域の素材を生かし、“土浦の地酒”を新たに生み出していきます。

土浦醸造の室内

店内からは実際の醸造設備を見ることもできます。“売るからつくるへ”という挑戦を、街なかで間近に感じられる空間です。

佐藤さんによると、醸造を始めた理由は大きく2つ。「地域資源の再発見」と、「酒類小売店の限界」です。全国的に酒屋が減少するなか、「地域で酒を売るだけではなく、自分たちの土地の酒を自分たちで造りたい」という思いが、土浦醸造につながったといいます。

土浦醸造のタンク

コンパクトな醸造所ながら、本格的な設備を導入。土浦の街なかで酒が生まれる光景は、どこか新鮮です。

また、このプロジェクトは土浦市が長年掲げてきた「中心市街地の活性化」という課題とも重なり、総務省の「ローカル1万プロジェクト」を活用して実現。佐藤さんは、「街にいいことが生まれる醸造所にしたい」と話していました。

土浦醸造の冷蔵ケース

土浦醸造では、今回仕込んだ「The 1st brew」と「The 1st brewどぶろく」の2種類を販売。店頭には、できたばかりの“土浦の地酒”が並びます。

土浦醸造では、「地域」「農業」「研究」「商業」「再建」「教育」「観光」「発信」「税収」の“9つのミッション”を掲げています。地元農産物の活用や、規格外品を使った甘酒開発、酒蔵見学を通じた観光、学校や子ども向けの“酒育”など、酒造りを通じた地域循環を目指しているそうです。

土浦醸造の商品

今回販売されるのは、すっきりとした味わいの日本酒と、米の旨みを感じられるどぶろくの2種類。それぞれ違った魅力を楽しめます。

現在販売されている初仕込み酒「The 1st brew」は2種類。ひとつは、にごりのある「どぶろくタイプ」。もうひとつは、搾って仕上げた「澄み酒タイプ」です。どちらも土浦産米を使用し、レンコンと桜ウッドチップを加えた“その他の醸造酒(クラフトサケ)”として製造されています。

土浦醸造で使用している酵母

明利酒類の「小川酵母」。茨城の酒造りを支えてきた酵母が、土浦の新しい一杯にも生かされています。

醸造には水戸市の明利酒類が開発した「小川酵母」を使用。華やかな香りと軽やかな風味を引き出しやすい酵母で、飲みやすさの中にも、ふわりと香りが広がる味わいになっていました。

土浦醸造のスタッフ

「地域資源の再発見(土浦)+酒類小売店の限界(醸造)=土浦醸造」。土浦の未来を見据えた新しい酒造りが始まりました。

醸造責任者を務めるのは、木花之醸造所で修行を積んだ青木彩夏さん。施設内では実際の醸造タンクや麹ルームをガラス越しに見ることができ、6月からは見学ツアーもスタート予定とのこと。“土浦の地酒”として始まった土浦醸造。酒造りを通して、これからどんな地域の景色が生まれていくのか、注目が集まりそうです。

土浦醸造(酒類製造)
住所
茨城県土浦市桜町1-6-16 日下部ビル1階
最寄り駅
常磐線土浦駅
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※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。

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